KERA率いる有頂天という変なバンドが、かつて存在しました。再結成したけどね。

有頂天

KERAとは脚本家、演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチのこと。演劇系が好きな方はご存知でしょう。

このKERAをボーカルとし、80年代に活躍していたバンドが有頂天。大好きだったので、勝手気ままに書くことにしました。

このブログのタイトルも有頂天の「ニュース」という曲の一節。当時、私の周りにこのバンド好き、という人は誰もいませんでした。

有頂天ってどんなバンド?

ポップでアバンギャルドでパンク。テクノサウンドとかニューウェーブなどと言われることも。つまり変わったバンド。

80年代はインディーズバンドが流行っていて、有頂天もインディーズとして活躍。後にメジャーデビューします。

この曲はインディーズ時代のヒット曲で、チューリップという有名なバンドのカバー。曲名は心の旅というフォークソングです。

まぁ、大抵の人はVo.ケラのパフォーマンスや曲調から、ヘンなバンドと感じることでしょう。

でも、これマシなほう。有頂天の中ではかなりポップで親しみやすい曲。元が大ヒット曲だし。

このバンドを調べると、ちょいちょいメンバーが入れ替わり、第一期から第五期と・・めんどくさいから詳細は省きます。この曲は五期くらい?

ウィラード、ラフィンノーズと共にインディーズ御三家と呼ばれていました。

楽曲の傾向

私は専門家ではないので、視聴した感覚で述べます。ごく初期を除いては基本、テクノポップのイメージ。シンセがピコピコって感じ。

ただし、曲調は様々でアバンギャルドでハードな曲も少なくないです。かと思えば超ポップな曲も。

そして、中にはそれらが一つになった、ポップとアバンギャルドが見事に融合した楽曲もあります。

歌詞は、おそらくほとんどがケラ。一見わけわからないけど意外と奥深そうな、でもやっぱわからない的な、まさにケラワールド。

いろんな解釈のできる詞が多いのですが、晩年になるほど曲、詞ともにわかりやすくなっていきます。

有頂天

あと、もう一つ特徴的と感じたのが変拍子を多用しているところ。上の心の旅でも間奏がそうですよね。

私は、多くのアーティストを知っている音楽オタクでも何でもないので、あくまで個人的見解ですが、少なくとも知っている音楽の中でダントツに変拍子が多いです。

変拍子って演奏するのは簡単ではありません。バンド組んでいたのでわかりますが、自分たちでは出来たつもりでも、あらためて聞くとグダグダなことがほとんど。

それをさらっと聴かせてしまうのは、相当な実力だと思います。この辺で他のメンバーも。Gt.コウ、Ba.クボブリュ、Key.シウ、Dr.ジン。

名盤AISSLE

AISSLE

4枚目のアルバムで「アイスル」と読みます。16曲も収録されていますが、たしか全曲で40分弱。短い曲が多いアルバムです。

有頂天の最高傑作とされていて、サブタイトルが「変な音楽の殿堂」だったかな?たしか。まぁ、変わった曲ばかり。

真骨頂ですね。彼らの。「AISSLEは有頂天のサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」とケラも言っていたとか。

ちなみに「サージェント~」とはビートルズの最高傑作と言われるアルバム名。世界初のコンセプトアルバムと言われています。

本当に有頂天が好きな人は、大抵AISSLEが一番と言います。でも、個人的には6枚目のアルバム「カラフルメリィが降った街」が一番好き。

そして、最後のアルバム「でっかち」は1曲目ポップな曲、2曲目変な曲、3曲目ポップな曲というように奇数と偶数でハッキリ分かれていて非常に聞きやすいです。

私の拙い文章で有頂天に興味を持つ方も多くはないと思いますが、万が一いるのなら「カラフルメリィ」か「でっかち」から入ったほうがいいと思います。AISSLEはあまりにマニアックなので。

まとめ

当時はインディーズバンドが人気でいわゆるバンドブームの時代。その頂点にBOOWYが君臨していました。

もちろんBOOWYも大好きでしたが、実は有頂天が一番好きでした。見た目も変なバンドなので友達には言えませんでしたが。

でも、なんで好きなのかよくわかりません。雑誌で見かけ、そのビジュアルが気になったのがきっかけ。曲聴いたら直感的に最高と感じました。

それにしても大昔ですよね。80年代って。こんなこと書いてるお前はいくつだって話ですよね。

で、この記事公開時点では再結成して活動中であり、アルバムも出しています。しかも2枚組。これまた傑作。

再結成時このPV見て泣きました。まぁ、涙は出てませんが。

言いたいこと書いて収拾のつかない記事になってしまいましたが、あまり読む人いないと思うので。ではこの辺で。

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