このページでは、2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主人公、井伊直虎(いいなおとら)について、わかりやすく説明してみました。
歴史上の人物って調べても難しい説明が多く、しかも長い。なので、ちょっとかみ砕いて簡単に説明して、難解な文章が嫌いな人にも読んでいただけるように、という趣旨です。
簡単な分、情報量が少ないので詳しくはないですが、大体でいいので直虎って人がどんなことをやった人物なのかが理解していただければ幸いです。
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井伊家は直政と直弼が有名
井伊家と言えば、井伊直政(いいなおまさ)や井伊直弼(いいなおすけ)が知られていますね。直政は徳川四天王などと呼ばれ、直弼は大老にまで出世しています。
おそらく一番聞いたことあるのが直弼だと思いますが、この人幕末の人で1800年代。直正が1500年代なので、この二人全然年代が異なります。
2017年に大河ドラマの主役となり脚光を浴びることとなった「井伊直虎」は直正の養母。諸説ありますが、直正を育てた、というより教育したとされる女城主なんです。
戦国関連のゲーム、戦国無双や戦国BASARAなどをプレイした人なら。この名前聞いたことありますよね。セクシーな女性キャラの一人でした。
では、なぜ女性でありながら城主となったのでしょう。お分かりとは思いますが、この戦国時代といわれる最中に女性が城主を務めることは、非常に珍しいケースなんです。
おんな城主になるまで
直虎は井伊直盛の一人娘として1530年代に生まれました。直虎って城主を務めたときの資料がほとんどで、幼少や晩年の記録があまり残ってないとのこと。だから何年生まれ、じゃなくて1530年代に生まれた、となるんだそうです。
お父さんの直盛は遠江国(今の静岡県)井伊谷城の城主です。主君は今川義元。井伊谷は「いいのや」と読み、お城のあった場所は現在も静岡県浜松市北区引佐町井伊谷という地名です。
直盛の一人娘と述べましたが、そうなんです。跡を継ぐ男子に恵まれなかったのですね。ですが、当然今も昔もこういうときは婿を、と考えるわけです。
婿の名は直親
直盛には年の離れた従兄がいて、それが直親。その井伊直親を婿養子に迎える予定でした。まあ、婚約というか許嫁ですよね。たぶん。
ところが直親のお父さん(直満といいます)が、今川義元への謀反の疑いで自害させられるという悲劇が起こってしまいます。はめられたらしいです。
こんな時代ですから、息子の直親も命を狙われてしまうのですね。そしてどうしたかというと、直親君逃げました。信州に身を隠すことにしたんです。そして消息不明に。
さらなる悲劇
もう、ずっと帰ってこない直親君。行方不明状態なので直虎ちゃんは、直親君亡くなったんだな、と思います。そして龍潭寺というお寺で出家。次郎法師と名乗ることに。
ところが直親の消息が途絶えて11年後、戻ってきました。直親君が。でも直虎は出家した身で、すぐに直親とどうこう出来る立場ではありません。というか、直親にはすでに奥さんがいました。
でも、井伊家を継ぐのは直親しかいませんので、養子にします。許嫁が消息を絶ち出家。11年ぶりに再開した婚約者はすでに結婚。この辺ドラマでどう演出するのか楽しみですね。
ですが、ここでまた悲劇が起きてしまいます。お父さんの直盛が桶狭間の戦いで戦死。井伊家の被害は甚大で多数の家臣を失ってしまいます。
それでも跡を継いだ直親がいるのですが、これまた父、直満と同じように謀反の疑いをかけられ命を落としてしまい井伊家は存続の危機に。
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最後の希望
ただ、一筋の光として、直親とその奥さんとの男子、虎松がいました。もう、この子しか跡継ぎはいないのですが、当時はまだ2歳。
この虎松こそ、後に徳川十六神将・徳川四天王と呼ばれる井伊直政なのですが、2歳ではどうしようもありません。そこで女性ながら次郎法師こと直虎が城主となりました。
城主となってから
このような経緯から、直虎は元婚約者とその奥さんの子を立派な跡継ぎに育てながら城主を務めるようになりました。ちなみに直虎は直政の養母となってますが、実母は存在しているので、母というより教育者に近い存在らしいです。
こうして井伊家の滅亡を救った(直虎は城主だが女性のため歴史上の当主にはなれず、直正が継ぐまでは記録上井伊家滅亡となっているらしい)直虎は、いろいろあって主君を徳川家康に。
そして、直政を家康に引き合わせたりして、家康に仕えさせ、出世を見届け、1582年(天正10年)8月26日永眠します。お墓はかつての許嫁、直親の隣に寄り添うように祀られています。
最後に
なにせ歴史上の大昔のお話しなので、お約束ですが細かいところは諸説ありということで。でも大体こんな感じで直虎はおんな城主となりました。
舞台となる浜松市では市を挙げてPRしており、いたるところでポスターやらのぼりやら見かけます。バス、タクシー、さらには電車まで直虎仕様のラッピング車両などがあるほど。一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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